
今日はどんな企画でしょうか、ミスター筒井!

今回は、タイトルにあるとおり、東京都庁の経験者採用で実際に聞かれた面接質問を紹介していく企画です!

東京都庁は、全国から受験生が集まる大人気の組織です。
【奥田】
Gravityでは毎年、東京都庁の合格者が出ており、さまざまな試験情報が集まっています。
今回は、そうしたリアルな面接情報を皆さんにお届けしていきたいと思います。
ここからは、私の方から東京都庁でよく聞かれる質問や、東京都庁特有の質問をいくつか取り上げます。
それぞれの質問について、筒井先生からアドバイスやコメントをいただきたいと思います。
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転職理由から志望理由まで
【奥田】
まず、1つ目の質問です。
転職を複数回しているようですが、これまでの退職理由、転職理由、東京都庁の志望理由を、すべて順番に教えてください。
これは、転職を4回、5回と複数回経験している受験生によく聞かれる質問です。
最初の会社に入った理由、その会社を辞めた理由、次の会社へ転職した理由などを、最初から順番にすべて説明するよう求められます。
この質問について、筒井先生からアドバイスやコメントはありますか。

まず強調しておきたいのが、このように「すべて教えてください」と聞かれる組織は極めてまれだということです。
【筒井】
たとえば、「一番最初の会社に入ったのはなぜですか」「現在の会社へ転職した理由は何ですか」といった形で、経歴の一部分を点で質問されることはあります。
しかし、最初の会社から現在までの経歴を、1つの物語やストーリーとして丸ごと説明するよう求められることは、一般的な自治体ではほとんどありません。
こうした質問が見られるのは、東京都庁と、強いて挙げれば特別区くらいです。
皆さんも突然この質問をされたら、「この転職については説明できるけれど、最初から現在まで一貫して説明するのは難しい」と感じるのではないでしょうか。
東京都庁では、これまでの入社理由、退職理由、転職理由、東京都庁の志望理由を、すべて一連の流れとして聞かれる可能性があるということを意識しておいてください。
1分間で自己PRまたは自己紹介

ありがとうございます。
では、2つ目の質問です。
【奥田】
・1分間で自己PRをしてください。・1分間で自己紹介をしてください。
これは東京都庁でよく聞かれる、東京都庁特有の質問ですね。
私の印象では、面接の冒頭でいきなり聞かれることが多い質問です。
この「1分間で自己PRをしてください」という質問について、筒井先生からコメントをお願いします。

奥田先生がおっしゃったとおり、「1分間で」という時間指定がある点は、東京都庁ならではの特徴です。
【筒井】
ほかの組織でも、自己PRや自己紹介を求められること自体はあります。
しかし、「1分間で」と明確に時間を指定されるのは、東京都庁に特徴的な質問です。
本番では、緊張によって話す内容が飛んだり、頭が真っ白になったりすることもあると思います。
そのような場合に備えて、10秒程度の余裕を設け、50秒ほどで話し終えるように練習しておくとよいでしょう。
50秒程度で話せるように準備しておけば、本番で少し詰まってしまっても、1分以内に収めやすくなります。

合格者から提供された面接データを見ても、面接の1問目として聞かれている方が少なくありません。
【奥田】
最初の質問で失敗すると、その後の受け答えまで崩れてしまう可能性があります。
冒頭で聞かれても、すぐに答えられるよう準備しておいてください。
主任と主事の違い
【奥田】
次は、東京都庁特有というよりも、東京都庁の経験者採用特有の質問です。
主任と主事の業務がどう違うか、答えてください。
この質問についてはいかがでしょうか。

この質問が聞かれる理由は、東京都庁では主任級と主事級を併願できるからです。
【筒井】
実際に、主任級と主事級の両方を受験する方は少なくありません。
面接官は、「主任級と主事級の違いを理解した上で併願しているのか」を確認するために、この質問をしています。
まずは、東京都庁に限らず、主任と主事の役割や業務の違いを把握しておくことがファーストステップです。
ただし、注意しなければならないのが、それぞれの定義を面接ですべて話そうとすることです。
「主任とは、かくかくしかじかで」「主事とは、かくかくしかじかで」と定義を丸ごと説明すると、十中十二、答弁がめちゃくちゃ長くなります(笑)。
面接官が確認したいのは、主任と主事の違いを理解しているかどうかです。
したがって、「要するに、この点が違います」とポイントを簡潔に説明できれば十分です。
それぞれの定義を最初から最後まで話さないように注意してください。
思考力を問う深掘り

ありがとうございます。
では、どんどんいきたいと思います。
【奥田】
次は、よくある質問というより、東京都庁で見られる質問パターンの1つです。
この合格者は、面接で「私はこれまで学びを大切にしてきました。仕事でもしっかりと学び、それを業務に生かしてきました。東京都庁でも学びを仕事に生かして貢献したいです」と話しました。
すると、面接官から次のように質問されました。
人は学びに喜びを感じられるのでしょうか。人間は、楽をして生きていきたい生き物なのではないですか。
学びを大切にしたいと話した受験生に対して、「そもそも学ぶことは楽しいのか」「人間は学びに喜びを感じながら生きていける存在なのか」と聞いているわけです。
この深い質問について、筒井先生はいかがでしょうか。

これは本当に深い質問です。
【筒井】
補足すると、この方は「学びを大切にしていきたい」と話すとともに、東京都庁で携わりたい業務として教育分野を挙げていたと思います。
そのため、面接官から「そもそも学びとは何なのか」という問いが投げかけられたのでしょう。
東京都庁の面接の特徴として強調したいのが、受験生の思考力を確かめようとする質問が非常に多いということです。
どこかに書かれていた考え方や、生成AIが出力した回答ではなく、目の前の受験生が本当に自分で考えてきたのかを確認しています。
この質問に対して、自分をよく見せようとする受験生であれば、
人は誰でも、学びに喜びを感じられると思います。
と答えたくなるかもしれません。
しかし、僕なら絶対にそのようには答えません。
僕であれば、
すべての人間が学びに喜びを感じられるとは限らないと、私は思います。
と答えると思います。
仮に、すべての人が学びから喜びを得られるのであれば、教育という仕組みは必要ありません。
すべての人が自発的に学びへ喜びを感じられるとは限らないからこそ、国や行政が教育の仕組みを整え、学ぶ機会を設ける必要があると僕は考えます。
もちろん、これはあくまで僕自身の考えです。
重要なのは、東京都庁が特定の模範解答を求めているわけではないということです。
「あなたは本当に自分で考えていますか」と問われているので、自分の思考力を確認する質問だと感じた場合には、いわゆる「いい子ちゃん」の回答ではなく、自分がじっくりと考えたことを話してください。
働き方のリアリティ

ありがとうございます。
では、今回最後の質問です。
【奥田】
まず、質問に至るまでの前提を説明します。
この合格者は、現在の会社を選んだときの志望動機を聞かれました。
これを「A」とします。
その後、東京都庁を選んだ志望動機を聞かれました。
これを「B」とします。
その上で、面接官から次のように質問されました。
今話したAとBの内容は、大きくかけ離れていると感じます。
東京都庁の業務には、Aで話したようなやりがいはありません。そのようなやりがいのなさを、どのような気持ちで、どう消化していくのか教えてください。
この質問について、筒井先生からお願いします。

この質問では、受験生が東京都庁で働く姿を現実的にイメージできているかを確認しています。
【筒井】
最初の会社を選んだ理由と、東京都庁を志望する理由が大きく異なっている場合、面接官としては、
最初の組織にはそのような理由で入ったのに、東京都庁を選んで本当に大丈夫なのですか?志望動機が全然違いますよね?
と感じるわけです。
面接官が最も避けたいのは、採用した職員に「思っていた仕事と違った」と早期に退職されることです。
そのため、目の前の受験生が東京都庁に入庁した後の働き方について、リアリティのあるイメージを持っているかを、じっくり確認しています。
特に転職回数が多い方は、東京都庁へ転職した後の具体的な働き方をイメージできているかを深く問われる傾向があります。
複数回の転職経験がある方は、こうした質問もあり得ることを把握しておいてください。
都庁の面接は深く鋭い

今回紹介したとおり、東京都庁の面接では、非常に深く、鋭い質問が多くなっています。
【奥田】
私もさまざまな自治体の面接情報を見ていますが、ほかの市役所や県庁と比べても、東京都庁の面接は厳しい傾向があると感じます。
今回の記事を参考に、しっかりと対策を進めてください。
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