本日のテーマは「公務員試験の説明会で質問すべきポイント」です。
採用説明会は頻繁に開催されていますが、
「予約はしたものの活用の仕方がわからない」
「参加したのに収穫が少なかった」
「次はどう臨めばよいか迷っている」
という声をよく聞きます。
そこで、皆さんが説明会を最大限に活用できるよう、事前準備と当日の質問ポイントを整理します。
なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

まずお伝えしたいのは二点です!
一つ目は、事前に質問を用意して参加することです。
もちろん当日その場で浮かんだ疑問を職員に尋ねるのも有効です。
ただ、それだけだと質問が出てこないことがあります。
民間のOB・OG訪問を思い浮かべてください。説明会で話してくれる職員は、将来あなたの先輩にあたる存在です。
だからこそ、「必ず確認したいこと」「相談したいこと」を前もってリストアップし、限られた時間で取りこぼしがないように臨みましょう。
二つ目は、職員の印象や庁舎の印象を尋ねておくことです。
面接では
「本区(本市)の職員にどのような印象を持ったか」
「庁舎に来たことはあるか、どのように感じたか」
と聞かれることがあります。
説明会に来ている職員は日々組織の雰囲気を体感していますから、
「どういう人が多いか」
「働き方の特徴」
「庁舎の動線や来庁者の多さ」
など、内部の感覚を言語化してもらうと、面接で語れる具体が手に入ります。

私からも三点お伝えします!
一つ目は、受験先の“固有”の課題です。
面接で「この自治体の課題は?」と問われたとき、「少子化」「高齢化」といった一般論だけでは響きません。人口構成、産業構造、都市基盤、観光・文化、防災など、その自治体ならではの論点を具体名で押さえられるよう、説明会で現場の実情を確かめてください。
二つ目は、若手職員の志望動機や「やりたい仕事」です。
直近で合格したばかりの若手が、面接でどのような視点を示したのかを知るだけでも、あなたの志望動機づくりの素材になります。「そんな切り口があるのか」「その業務にそんな役割があるのか」と、考えを広げるヒントが得られます。
三つ目は、採用後のキャリアパスです。
面接では「キャリアビジョン」「10年後の役職」などを問われます。
ところが、組織ごとの昇任の目安や中途採用者の到達点を知らないまま回答すると、現実と噛み合わず評価を落としかねません。
「あなたの年齢なら部長は難しい」
「10年で課長にはなれない」
と否定され、雰囲気が悪くなることもあります。
自分の年齢・経歴で入庁した場合の一般的な道筋を、説明会で具体的に確認しておきましょう。
採用説明会に行く前に、本稿のポイントをもう一度確認し、事前質問リストを用意して臨んでください。
あなたが当日、必要な一次情報を確実に回収できるはずです。